酒粕とアボガドのトースト

f:id:sozaki:20160304112814j:plain



「Music news jp」の原稿を書き終えたので、予定していた梅田の中央郵便局へ封書を出すために家を出た。もう午後4時を過ぎていたが、春のような陽気はまだ十分に感じられた。

 

電車に乗るとふた駅で5分程度で着いてしまうが、久しぶりに歩いてみることにした。ほぼ一直線に歩いて35分ほどで着いた。数十年になるが雪が降る中を歩いたが1時間もかかったことがある。お陰で風邪を引いてしまったが、歳を取って歩く速度が速くなったのだろうか。

 

郵便局で用事を済ませてジュンク堂書店まで足を延ばした。雑誌「暮しの手帖」を創刊した、オーナーで編集者であった花森安治という人がどうも気になるのである。何年も前にも彼の評論を読んだことがあるし、その後も関連本を読んでいる。

 

かつてボクが勤めていた業界新聞社の創業者は花森安治の雑誌を否定していた。その頃「暮しの手帖」は消費者の視点でというふれ込みで家電製品のチェックをした記事を売りにしていた。業界擁護の姿勢を取る創業者にとって、それは決して認められる報道姿勢ではなかったのだ。

通販をはじめ、ものの良し悪しの判断の多くはネットに書き込まれたレビュー記事が左右する今の時代を先駆けた雑誌だったのかもしれない。

そんな「暮しの手帖」を作った花森安治津野海太郎が書いた「花森安治伝」が新潮文庫から出ている。津野さんは「季刊・本とコンピュータ」の総合編集長を勤めていた人で、電子書籍にも詳しい、やはり気になる人であった。

 

花森安治津野海太郎と気になる人ががふたり。思わずその本を手に取っていた。


きょうの「しげちゃんキッチン」は酒粕とアボガドのトースト」
前回、酒粕を使ったトーストを試みたが、今回が本番。
酒粕をレンジに約1分間かけて柔らかくする。そこへハチミツを加えてまぜる。アボガド半分を細かく切って入れて食パンにぬる。

トースターで焼くと出来あがりである。
酒粕をレンジにかけるとアルコールを飛ばすことができるそうだが、1分程度ではまだまだいい気分にさせてくれるだけのアルコールは残っていたようだ。